今週のフランス

アルストム、ドイツで燃料電池列車を受注

仏アルストム(鉄道機器)はこのほど、独ニーダーザクセン州のローカル線向けに、燃料電池列車「Coradia iLint」14編成を供給する契約を結んだ。契約額は2憶ユーロ前後(30年間の保守契約付き)といい、従来型の車両と比べて高くない。2020年末の就役を予定する。

新車両はアルストムの独ザルツギッター拠点が中心となり開発、今回初の契約を獲得した。最高時速は140km、屋根に水素タンクを置き、燃料電池により発電し、電気で駆動する。1回の充填で1000kmの走行が可能。排気ガスが出ないのに加えて、騒音がないという利点もある。

ドイツでは、電化されていない線路が2万km超に達しており、気動車の利用が多い。それだけに、燃料電池車に切り替えることによる環境効果は大きい。水素供給を目的に、独リンデによる水素工場が北部地方に1000万ユーロを投資して整備されるが、投資額はドイツ政府が負担、さらに、燃料電池車両を運用するニーダーザクセン州の鉄道会社にも800万ユーロの補助金を支給する。ドイツではほかに3州が調達趣意書に調印しており、合計で60編成分の受注が見込まれている。デンマーク、オランダ、ノルウェーなど近隣諸国も関心を示している。

 

バックナンバー

kaiin260 100

会員用ログイン

サイト内検索