今週のフランス

増毛剤プロペシアに薬害疑惑

増毛薬として販売されているプロペシア(Propecia)の薬害疑惑が浮上している。当局機関ANSMは10月末時点で副作用のリスクに関する注意を医療関係者に対して発出。被害者団体は提訴を含めた対応を準備している。

Propeciaの薬効成分であるフィナステリドはアメリカメルク社が開発、前立腺肥大症の抑制に効果がある。低用量では脱毛抑制効果があり、プロペシアの商品名でフランスでも1999年から販売されており、3万人が処方を受けている。男性ホルモンの作用を妨げることで脱毛抑制と増毛効果を得る仕組みだが、性欲減退などの副作用が以前から報告されている。被害者団体はこれに加えて、非可逆的な性的不能に陥ったり、自殺願望が高まるなどの副作用があると主張、当局に対して調査を行うよう要求している。去る9月に発足した被害者団体は、プロペシアの服用を経て自殺した25才の男性の両親が設立、10人を超える被害者が合流している。自殺した男性は、性欲減退に苦しみ2013年に服用を停止したが、その後、アレルギーや吐き気、記憶障害などに見舞われ、2016年に自殺したという。遺族らは服用が自殺を引き起こしたと主張している。

 

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