今週のフランス

フィプロニル汚染卵:フランスでは一次加工工場5ヵ所に搬入

フィプロニル汚染卵の事件で、仏政府は8月9日に被害状況の現状把握の報告を行った。国内の80ヵ所を数える卵の一次加工工場のうち、5ヵ所に汚染卵が搬入されていたことが判明した。

 

一次加工工場では、卵の殻や膜などを取り除いた上で、液卵や乾燥卵、冷凍卵とし、これを食品メーカーや外食産業、ベーカリーなど向けに出荷している。

 

政府は出荷先を調べて必要ならリコールを行うと説明。いずれの場合でも、混入量はごく微量であり、健康障害の懸念はないと説明している。トラベール農相は、今回の事件について、出所となったオランダとベルギーの当局からの通報が遅れたことが問題だと言明、欧州連合(EU)のレベルで釈明を求め、対応を協議すると説明した。

 

これまでの調べによると、今回の事件では、オランダのChickFriend社が販売する家禽類向け殺虫薬DEGA16に、欧州連合(EU)で採卵鶏等向けの使用が禁止されているフィプロニルが混入しており、これがオランダとベルギーの鶏卵場で使用され、フィプロニルが混入した卵が市場に出回った。

問題のフィプロニルはルーマニアから、ChickFriendの下請けであるベルギーのPoultry-Vision社経由で輸入されたとされ、当局が事実関係の捜査を進めている。フランス国内の鶏卵場では、北部地方の1ヵ所でDEGA16を購入していた事実が確認されており、当局が調査を行っている。

 

被害が欧州規模に拡大したことで、関係国間で責任を追及しあう動きも始まっている。

ベルギー政府は昨日、議会での答弁の機会に、ベルギー当局が6月2日の時点でフィプロニル汚染卵発生の報告を受けていたことを認めた。

ベルギー政府がこれをEU当局に通知したのは7月20日になってからだが、この遅れについては、当局機関AFSCAによる確認作業を行っていたためだと釈明。さらに、AFSCAが入手した情報として、オランダ当局は問題を2016年11月の時点で通知されていたが、しかるべき対応がなされなかったとして、オランダ当局の責任を問う趣旨の証言を行った。オランダ政府はこの批判について、当局は年間に数百件の疑いの通報を受けていると指摘し、通報を受けた事実の重要性を相対化している。(「日刊メディアダイジェスト」8月10日より転載)

 

サイト内検索

会員用ログイン

kaiin260 100