今週のフランス

憲法評議会委員に任命のメルシエ氏、架空雇用疑惑で就任を辞退

憲法評議会の委員に任命されたメルシエ上院議員は8月8日、就任を辞退すると発表した。架空雇用疑惑の捜査が開始されたのを受けて、正常に執務を行うのに必要な環境が確保されなくなったと判断した、と辞退の理由を説明した。

憲法評議会は選挙管理や違憲審査を行う機関。ベルベ委員が法相に就任するため離職したことを受けて、任命権があるラルシェ上院議員がメルシエ議員を後任として提案、規定により上院法務委員会が本人の聴聞を行った上で任命を承認し、3日付の官報にて任命が公示されていた。メルシエ氏を巡っては、2012年以来、上院議員として、実の娘をスタッフとして架空雇用していた疑惑が暴露報道により浮上。全国管区金融犯罪検事局(PNF)は2日の時点で、公金横領の容疑で予備捜査を開始しており、メルシエ氏は上院の承認を得たものの、結局辞退を選択した。メルシエ氏は中道勢力に所属、マクロン大統領支持派だが、大統領府はメルシエ氏の就任宣誓式を延期することを決めており、これはメルシエ氏に対して辞退を迫る圧力と見られている。(「日刊メディアダイジェスト」8月9日より転載)

 

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