今週のフランス

グローバル・ビオエネルジー、バイオ燃料の実証プラントを開所へ

仏グローバル・ビオエネルジーは5月18日、旧東独地方ロイナでバイオ燃料精製の実証プラントの開所式を行う。遺伝子組換えバクテリアによるイソブテン生成の工業化に取り組む。

ロイナはライプチヒ近郊の旧重工業地帯。グローバル・ビオエネルジーのプラントはフラウンホーファー研究所が同地に整備したバイオテク研究センター内に入居、昨年12月に稼働を開始した。同社が開発した遺伝子組換え大腸菌(E.Coli)により、トウモロコシ起源のグルコーズを分解し、イソブテンを得るプロセスを工業化するのが狙い。イソブテンは気体であるため、回収が容易であることが利点の一つで、イソブテンは、バイオ燃料となるイソオクタンの合成が可能であるほか、ゴムなどの製造のための中間体にもなる。

5000リットルのバイオリアクターで、現在は1時間当たりバクテリア1リットルにつき1グラムという生産レートで、これは継続運転なら年間40トンの生産に相当するが、バクテリアの耐性が低い(1週間余りで死滅)のがネックになっている。この点の改良などが実証プラントの課題で、工業ベースの施設(年間100トンの生産)が可能であることを実証することが目的となる。製品は当面、試験用に需要家に供給され、自動車大手のアウディやブタガス(プロパンガス)、ロレアル(化粧品)などが関心を示している。初の工業プラントは、仏クリスタルユニオン(製糖)からの原料供給を得て仏国内に建設される予定で、1億1500万ユーロの費用(推定)確保に向けて実証プラントは成果を示す必要がある。

 

バックナンバー

サイト内検索

会員用ログイン

kaiin260 100